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更新日 2019年10月1日

米 村 研 究 室


低分子量Gタンパク質の局在と形態形成

低分子量Gタンパク質の局在と形態形成 (木下、米村)

低分子量Gタンパク質(Rho, Rac, Cdc42)がアクチンとミオシンからなる細胞骨格の形成や機能を制御することが細胞生物学レベルでの実験で明らかになってきています。しかし、細胞や組織内でそれらのタンパク質がどのように分布しているのかは不明でした。そのため細胞内の局所で起こる細胞骨格の再編成が低分子量Gタンパク質の局所的な働きによるのかどうかは多くの場合わかっていませんでした。私たちは、信頼性のある局在を示す抗体と固定法とを確立することから始め、細胞、組織内での正確な分布を知ることができるようになりました。この技術はRhoAの局在を通して細胞質分裂における分裂面の決定の機構を解析する研究にも応用され、また、胚発生中の神経管形成における低分子量Gタンパク質の局在とその役割の解析という研究に繋がっています.